2026年9月1日、フラット35の金利が発表されました。
最低金利は3.460%。
いまの制度になった2017年10月以降で、最も高い水準です。
「過去最高」と報じた新聞もありますが、
フラット35は2003年からある制度です。
ここでは確認できる範囲にとどめて、
「2017年10月以降で最高」と書いています。

私たちにも、お客様にも動かせない数字です。
先月は3.290%でした。
ひと月で0.17%上がっています。
数字だけ見ると小さく感じます。
月々にすると、いくら変わるのでしょうか。
そしてもうひとつ。
3.460%は「基準の数字」です。
高性能な住宅には割引があります。あとで説明します。
| 借入額 | 8月 3.290% | 9月 3.460% | 35年の差 |
|---|---|---|---|
| 2,500万円 | 100,304円 | 102,744円 | +102万円 |
| 3,000万円 | 120,365円 | 123,293円 | +123万円 |
| 3,500万円 | 140,426円 | 143,842円 | +143万円 |
| 4,000万円 | 160,486円 | 164,391円 | +164万円 |
3,000万円を借りる方で、月2,928円。
35年では123万円です。
ひと月の違いで、123万円の差がつきました。
3.460%は基準の数字。
高性能な住宅は割引されます
ここからが本題です。
フラット35にはフラット35Sという仕組みがあります。
性能の高い家を建てると、金利が引き下げられる制度です。
点数(ポイント)で決まります。
ZEH水準の住宅なら3ポイント。
子育て世帯なら、子どもの人数に応じて2ポイント以上。
長期優良住宅なら、維持保全型で1ポイント。
では、月々はどう変わるのでしょうか。
3,000万円を35年で借りた場合です。
| 家の性能 | 当初金利 | 月々 (当初5年) | 5年の差 |
|---|---|---|---|
| 引き下げなし | 3.460% | 123,293円 | — |
| ZEH水準 | 2.710% | 110,655円 | −76万円 |
| 子育て+ZEH+長期優良 | 2.460% | 106,606円 | −100万円 |

仕上げると見えなくなる部分が、返済額に効いてきます。
ZEH水準にするだけで、月12,638円。
5年で76万円です。
先ほど「ひと月の違いで123万円」と書きました。
性能の差も、同じくらい効いてきます。
建てるときの費用だけでなく、
借りるときの条件まで変わります。
シバサンホームは、断熱等級6・UA値0.4・C値0.2を標準にしています。
長期優良住宅とZEHにも対応しています。
数字の意味は性能のページにまとめました。
ポイントの数え方や引き下げの幅は年度で変わります。
この記事は2026年度の内容です。
申し込みの前に、住宅金融支援機構のホームページで最新をご確認ください。
変動金利のほうが得なのでしょうか
いま、固定と変動の差は2.23%あります。
過去最大の開きです。
3,000万円を借りる場合で比べると、
変動0.9%なら月々83,295円。
固定3.46%なら月々123,293円。
その差は月4万円です。
これだけ見れば変動が有利に見えます。
ただ、変動金利は日本銀行の政策金利に連れて動きます。
つまり、いまの差がそのまま続くとは限りません。
どちらが得かは、これから先の金利しだいです。
正直なところ、誰にも分かりません。
どちらを選ぶべきかは申し上げられません。
ただ、どちらを選んでも困らない借り方はお話しできます。
では、家づくりを急ぐべきでしょうか
おすすめしません。
金利が上がると聞くと、焦ります。
「早く決めないと損をする」と感じます。
ただ、急いで決めた家は、住んでから後悔することが多いのです。
間取りも、土地も、住宅会社も、あとから変えられません。
35年住む家を、ひと月の金利で決めないでください。
金利は選べませんが、借入額は選べます
ここが大事なところです。

金利とちがって、ここは自分たちで決められます。
金利は自分で動かせません。
でも、いくら借りるかは自分で決められます。
先ほどの表をもう一度見てください。
金利が0.17%上がったときの差より、
借入額を500万円下げたときの差のほうが、はるかに大きいのです。
借入額を決めるには、総額が分かっていないといけません。
建物だけでなく、土地・諸費用・外構・地盤改良まで。
ここが見えていないと、あとから借入額が膨らみます。
「この家づくり全体でいくらかかるのか」を出してください。
効くのは、そちらです。
いま、やっておくといいこと
- 土地・建物・諸費用・外構まで含めた総額を出す
- 月々いくらなら無理なく返せるかを、先に決める
- 複数の銀行の事前審査を受けて、条件を比べる
- 固定と変動、両方で月々を計算して見比べる
- 金利の話は毎月変わるので、契約の直前にもう一度確認する
総額の出し方はこちらの記事に、
奈良の坪単価の目安はこちらの記事にまとめています。
金利が動く時代の家づくり
少し前まで、住宅ローンの金利はほとんど動きませんでした。
「どこで借りても似たようなもの」で済んでいた時期が長かったのです。
いまは違います。
フラット35の金利は毎月1日に変わります。
変動金利は日本銀行の会合しだいで動きます。
引き下げの制度も、補助金も、年度ごとに中身が変わります。
これを全部、お客様が追いかけるのは無理だと思います。
仕事をして、子育てをして、
そのうえで毎月の金利を見る。
現実的ではありません。
だから、家を建てる会社を選ぶときに、
聞かれる前に教えてくれるかどうかを見てください。
今月の金利で月々がいくらになるのか。
性能を上げると、いくら割引されるのか。
総額に何が入っていて、何が入っていないのか。

ご夫婦だけで追いかけるのは大変です。
建てたあと35年、返済は続きます。
そのあいだずっと付き合う相手として、
数字を先に出してくれる会社と進めてください。
売り込みのためではなく、
判断の材料としてお使いください。
金利のことも、制度のことも、聞いていただければその場でお出しします。
まとめ
- 2026年9月のフラット35は3.460%。いまの制度(2017年10月〜)で最も高い
- 先月から0.17%上がり、3,000万円の借入で35年123万円の差
- ただし3.460%は基準の数字。高性能な住宅は割引される
- ZEH水準なら当初5年は0.75%安くなる
- 引き下げがあると月12,638円、5年で76万円ちがう
- 変動との差は2.23%と過去最大。ただし変動も上がる見込みがある
- 金利で家づくりを急がない。急いで決めた家は後悔しやすい
- 選べるのは、借入額と、家の性能。効くのはそちら
この記事の金利は2026年9月1日に発表されたものです。
フラット35の金利は毎月1日に見直されます。
最新の数字は、
住宅金融支援機構のホームページでご確認ください。
