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台風が来る前に。
家を守る点検チェックリスト

Maintenance2026.08.15やすろー

8月から9月は台風の季節です。点検でお客様のお家を回っていると、台風の被害には、はっきりした特徴があります。壊れるところは、だいたい決まっている。そして、その多くは来る前のひと手間で防げる——ということです。今日は、台風の予報が出たら前日までにやってほしいことを、現場目線でまとめます。

前日までにやること(外まわり)

Check
01
飛びそうな物を、家の中へ物干し竿・プランター・自転車・ゴミ箱・すだれ。台風の被害でいちばん多いのは「飛んできた物」「飛んでいった物」です。物干し竿は下に降ろすだけでも違います。
02
雨樋の詰まりを見る落ち葉や土で詰まった雨樋は、大雨のときに水があふれて、外壁や軒裏を傷めます。地上から見て、草が生えていたり土が見えたりしたら詰まりのサインです。
03
バルコニーの排水口を掃除するここがいちばん見落とされます。排水口(床の隅にある穴)が落ち葉やほこりで詰まると、バルコニーがプールになり、窓の下から室内に水が入ることがあります。ゴミを取るだけで防げます。
04
シャッター・雨戸を動かしてみるいざ閉めようとしたら動かない、が意外とあります。予報が出た日のうちに、一度開け閉めして確認を。
Where
01 02 03 04
01 飛びそうな物 02 雨樋 03 バルコニーの排水口 04 シャッター。番号は上のチェックリストと同じです。
深い軒と鎖樋で雨の流れを整えた外観(奈良県内・シバ・サンホームの施工例)
雨樋は、屋根に降った雨を安全に地面まで運ぶ道です。この道が詰まっていないかどうかで、大雨のときの家への負担が変わります。

やらないでほしいこと。屋根には登らないでください。瓦やアンテナが気になっても、素人が屋根に登るのは、台風そのものより危険です。地上から双眼鏡やスマホのズームで見るだけにして、気になるところがあれば写真を撮って、建てた会社に送ってください。

当日の過ごし方

当日は、もう外に出ないことが最大の対策です。そのうえで、家の中でできることが少しあります。

窓の鍵をかけてください。サッシは鍵をかけると枠に引き寄せられて、すき間風や雨の吹き込みが減ります。シャッターのない窓は、カーテンを閉めておくだけでも、万一ガラスが割れたときの破片よけになります。停電に備えて、スマホの充電とモバイルバッテリー、懐中電灯の場所の確認も。断水が心配な地域なら、お風呂に水を張っておくと、トイレを流す水に使えます。

強い風の最中に「ゴトッ」と音がしても、様子を見に外へ出ないでください。確認は、風がおさまってからで間に合います。

台風のあとに、気をつけてほしいこと

実は、点検の窓口をしていて心配になるのは、台風の最中より台風のあとです。

台風が通ったあとの住宅地には、「近くで工事をしていて、お宅の屋根が浮いているのが見えた」という訪問営業が増えます。不安になって屋根に登らせると、問題のない屋根でも「今すぐ直さないと雨漏りします」と高額な工事の話になる——この手口は全国で繰り返し報告されています。中には、わざと瓦をずらす悪質な例まであります。

その場で契約しない。屋根に登らせない。これだけ守ってください。本当に傷んでいるかどうかは、建てた工務店に見てもらえば分かります。当社で建てていただいたお客様は、定期点検で屋根まわりも見ていますし、台風のあとで心配なところがあれば、点検を待たずに連絡してください。

もうひとつ。台風で屋根や雨樋が傷んだ場合、火災保険の風災補償で直せることがあります。これはご自身の保険証券の確認が先です。「保険を使えば無料で直せる」を売り文句に契約を急がせる業者には、申請の代行手数料や解約トラブルの報告が多いので、落ち着いて、保険会社と建てた会社に相談してください。

ふだんの点検が、台風対策になります

ここまで「前日までにやること」を書きましたが、本当のことを言うと、台風対策のほとんどは、ふだんの点検でできています。雨樋の詰まり、屋根や板金の浮き、シーリングの傷み。こうした「弱いところ」を平時に直してあるかどうかで、同じ台風でも被害はまったく変わります。

白い外壁の家。壁を伝う竪樋と、コンクリートと砂利で仕上げた足元(奈良県内・シバ・サンホームの施工例)
壁を伝って地面まで下りる竪樋と、水を受ける足元。台風で仕事をするのは、こういう地味な部分です。地上から見上げて、浮きや外れがないかを平時に確かめておきます。

当社が定期点検(3ヶ月・6ヶ月・1年・2年・5年・10年〜)を続けているのは、こういう「いざという日」のためでもあります。家は建てて終わりではなく、守りながら住むもの。その伴走が工務店の仕事だと思っています。

よくあるご質問

窓に養生テープを貼ると、割れにくくなりますか?

割れにくくはなりません。テープはガラスを強くするのではなく、割れたときに破片が飛び散りにくくするためのものです。効果の順番でいえば、シャッターを閉める → 飛びそうな物を片づける → カーテンを閉める、が先。テープはその次の「保険」くらいに考えてください。

カーポートの屋根は大丈夫でしょうか?

カーポートの屋根パネルは、じつは台風のときに外れやすいものがあります。強風で骨組みごと壊れないように、パネルが先に外れる設計になっている製品があるためです。外れたパネルが飛ぶと危ないので、古いものや波板は、予報が出たら状態を確認してください。心配なら事前に相談を。

新築の打ち合わせ中です。台風に強い家にできますか?

できます。というより、今の家は建築基準法で耐風の基準が決まっていて、まともに造れば台風で家そのものが壊れることはまずありません。差が出るのは、シャッターの有無、軒や雨樋の計画、バルコニーの水はけ、外に置く物の場所といった「まわりの設計」です。土地の風の通り方も含めて、お打ち合わせのときにご相談ください。

家の備え、いっしょに見直しませんか。

点検のこと、屋根や雨樋のこと、これから建てる家の備えのこと。現場を知っている工務店として、正直にお答えします。

やすろー(専務 柴部文嘉)
この記事を書いた人:やすろー
株式会社シバ・サンホーム 専務/資金計画・土地探しの窓口

奈良の工務店シバ・サンホームで、初めての家づくりに伴走しています。アフター窓口を長く務めたので、台風前はいつもそわそわします。モットーはスピード・誠実さ・楽しさ。

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