ご家族にぴったりなプランをご提案しています！

こんにちは、神保です。
第三種換気やるやる詐欺をしていますが、次回はやります。


耐震と性能とデザイン
大事にしたいものは何ですか？

その答えはおそらく・・・【　全部　】ですよね。
どれを一番重視するか？でしたら耐震性と答える方が多いと思います。
でも性能面とデザインを軽視したお家をつくりたい訳ではないですよね。

地震に強くて、電気代がかかりにくく、かっこいいお家を建てたい
もっともな意見だと思います。




そんなお家を建てる事は・・・可能です。
耐震等級だ制震ダンパーだとか、なんちゃら構法だとか
グラスウールだ吹付だとか、ネオマフォームだとか
建築家だ大開口リビングだとか
全てを兼ね備える方法はありますが、そこらは一旦置いておいて・・・

そもそも耐震性と性能とデザインが相性が悪いのはご存じでしょうか？
今回はそんなお話しです。

※こうしたらできる、こういう方法があるというのは今回は無しです。

≫　耐震性の基本。答えはシンプルな総二階

※こんな事でこうしたら強い。ではなくて、通説のお話しです。

まずは地震に強いと考えられている形から
結論からシンプルな総二階です。(今回平屋は抜きです)

マインクラフトをやったことある方はご存じだと思いますが・・・
そうです初心者向きの豆腐ハウスが最強です。


実際には1階と2階の柱と壁の位置が、ほぼ同じ位置にある事が前提ですが
外壁面の柱と壁の位置を揃える事が最重要です。
【　究極のシンプルモダンな形　】が耐震性と相性がばっちりです。

※一番強い形は三角錐だとかは現実的に無理なので無しです。

≫　性能値の基本。答えは窓無し？

トリプルガラスなど、どんなに性能の良い窓を使っても・・・
【　窓はどこまでいっても窓　】断熱材の入った壁には勝てません。
どうしても日光や、外気に影響します。


では影響を少なくするには？
答えはシンプル、窓を無くす事です。
窓が無ければ外気温に影響を受けにくく、窓の結露も起こりません。



※暗いお家になるなぁとかの感情の部分、そこらへんは一旦抜きです。
※隙間や断熱等級の話も一旦抜きでーす。

ただ、窓を無くすと残念な事に採光が入らず、換気もできません。
何が問題かと言うと、採光計算と換気計算が必要な【　建築基準法　】が立ちはだかります。
採光については言わずもがな。
換気については換気扇で行うのですが、こいつは換気扇を考慮せずに、窓だけの計算を求めてきます。

※いやまぁ詳しく話しますと、無窓の居室など、換気扇を用いた計算方法もあるにはあるのですが、排煙やらなんやらと厄介ごとが増えるので、一般住宅では基本やりません。


という事で、採光を確保する為には低すぎない位置の窓。
近すぎない隣地との距離。
換気を考慮するには高すぎず、低すぎもしない位置の窓。
つまり、一般的に丁度良い高さで、採光と換気を考えた、最低限度の大きさの窓
と言うのが答えになります。

≫　デザイン性の基本。答えは無限大

デザインについては答えはありません。
今流行りのものが、10年後もトレンドなのかは難しい話です。
20年後であれば謎です。

今流行りのつくりとは何か
大開口LDK、リビング吹き抜け、大きな窓、軒ゼロ、対面キッチン・・・etc
と、様々ありますが・・・
人それぞれ考え方や、カッコいい、かわいいと思う要素は違います。
ボコボコした個性的なお家もあれば、シンプルでシュッとしたお家もあります。

私がかっこいいと思っても、他の人はダサいと思うかもしれないし
私がかわいいと思っても、その人はカッコいいと思うかもしれない。
多様性の時代に何が正解かなんてものはありません。
だからこそ難しく、おもしろくもあります。
人の数だけ答えはあるので、多種多様なお家が存在します。

≫　3つの相性　答えは悪い？

さて、やっと本題ですが

多種多様なデザイン、人の数だけ内装や外観があると言っているのに
耐震性を考えると、究極なシンプルモダンな形で
性能面を考えると、最小で最低限度の窓が最適です。
今の技術力であれば、代替案や、様々な構法で
耐震性、性能値を保ちながら希望の外観にする事は可能です。

例えば
10年前のお家には、必ずと言っていいほど軒がありました。
それは雨漏りや、外壁への劣化を防ぐためです。
今では、ちゃんと施工されていれば、軒が無くても雨漏りはほぼ起きませんし
外壁も年々劣化しにくくなっています。
(もちろんリスクはあります)

👆2016年の記事

リビングの吹き抜けも、技術の進歩と共に今でこそ流行っていますが
10年前では冷暖房が効きにくく、クロスの割れが目立ち、構造上も弱い為
採用するお家は皆無でした。


と、日々技術の向上と共に、お家も進化しています。
掛け合わせることは可能ですが、ここで問題になるのが
【　お金　】です。


例えば、デザインに凝って
コの字型や、凹凸の多いお家にしたとします。
南側に何枚も大きな開口の窓を入れ
さらに性能値を考えてトリプルガラスにした場合どうでしょう？

入隅、出隅や見切り材。
凹凸を支える為の新たな構造材
南面が弱くなる為に支える補強材
トリプルガラスの値段の高さ
と、これだけでもお金がかかる事がわかります。

お金が解決すると言えばその通りなのですが・・・
そもそも相性が悪いので、お金をかけて掛けわせているとも捉えられます。
人生で一度有るか無いかの大きな買い物です。
お金をかけずに我慢するのも良くないですが
お金をかけすぎるのも良くありませんし、私達も望んでいません。

絶対の上限値を見極めて、大事にしたい優先順位を決めて
それぞれ個性的なお家とするのがベストではないでしょうか？